情報収集能力・論理的思考能力・コミュニケーション能力など学歴や資格などでは測りにくいが持っておくと非常に有能な能力はたくさんあります。
この記事では、
僕が2年間以上塾講師をしていて気づいた受かる生徒とそうでない生徒の質問の差について紹介していこうと思います。
この記事では、
・理解力が遅い
・数学や物理などの理系科目が苦手
・共通テスト系の論理的思考が苦手
このような悩みを抱えている人に対して、
・理解力が高くなる
・理系科目の問題解決能力が高くなる
・論理的な思考をするきっかけを作る
このような解決策を見出せる記事となっています。
質問力をつけて考える力を養いましょう!!!
質問力とは
単に質問力と言ってもイメージがしにくいと思います。
端的にいうと、
質問力が高いとは、頭が切れる人=頭の良い人という認識をしてもらえれば十分です。
アメリカの一流大学や一流企業で「頭が切れる」と評価をされ優秀な成績を収めるのは、質問のうまい学生だそうです。アメリカではレベルの高い大学ほど、学生の「質問力」を一番に鍛え、学生が授業中にした質問が成績に大きく反映されます。
ではその質問力についてもう少し噛み砕いてみましょう!
問題発見能力
質問を行うときは大抵「わからない」から質問をします。もしくは、「疑問を感じたから」です。
質問力が低い人はそもそもこれらの発想に至りません。
言われたことや課された課題を淡々とこなす作業となっている人は勉強は出来るけど頭が良くないと言われる最たる例の1つです。
以下のような人はそのような特徴があります。
・定期試験だけ点が高い人
・高学歴だけど仕事ができない人
つまり、
「自分が直面している状況の問題点とは何か」に気づけるかどうかが質問力の高低にかかっているのです。
問題解決能力
本質を突く能力と言い換えてもいいでしょう。
問題解決における「よい質問」とは、問題点や課題点を冷静に見直し、問題を解決に導く思考を促す質問です。
つまり、
本質を見極めて何にどのようなアプローチをすれば良いのかを判断する能力です。
また、
「よい質問」は、自分自身だけでなく周囲の人にも向けられます。
よい質問には、質問された相手が、答えようとする過程で問題の解決につながる新しい気づきを得られるという効果があります。
論理的思考能力
質問をするためには現状の理解しておくことが前提となります。
後の「悪い質問」で紹介しますが状況すら理解できていない場合の質問は大抵「全部わからないから教えて」というようなニュアンスを含んだ質問です。
「よい質問」が出来る人は状況を理解して的確で答えに直結する質問をします。
つまり、
質問力の高低には論理的思考能力つまり考える力が必要不可欠なのです!
言語化能力
質問するということは、分からないものを自分の言葉で表すということです。
この時に言葉にするよう力が低いと自分の聞きたいことが聞けずに遠回りな質問を繰り返して時間を浪費してしまいます。
余談ですが、
僕は中高の国語の授業の必要性が分からずにずっとサボっていましたが、今になって漢字や塾語だけはその必要性を感じています。
理由は質問力に通じるところがあるのですが、
言いたいことを端的に伝えるには塾語が必要になり、熟語の意味を理解するには漢字の知識が必要だからです。
つまり、
「よい質問」をするためには情報を整理して言葉にする言語化能力が大きな影響を与えるのです。
質問の質の差
ここまでで質問力について紹介をしてきましたが、その中で出てきた「よい質問」と「悪い質問」について、具体的にどのような質問のことなのか。についてここからは紹介をしていこうと思います。
悪い質問
良い質問に入る前に悪例を見ておきましょう。
調べたらわかる質問
まず、大前提としてこれを聞いてくる人は無能です。
会話の流れで知らない言葉を聞くなどの場合を除くと、勉強の質問などでこの質問をする人は論外です。
理由はシンプルに、
時間の無駄だからです!
質問をするときは、相手の時間を貰って答えてもらっているという感覚を持ちましょう!
相手からすると調べたらわかるようなことに自分の貴重な時間を割くようなことはしたくないです。
質問をするときは、調べて自分の意見を持った上で質問をするようにしましょう!
相手に考えさせる質問
相手に考えさせる質問というのは自分での理解を怠っている証拠です。
自分は質問をしたい物事についてあらかじめ全ての情報を持っていますが、質問される側は質問をされて初めて情報を得ます。
つまり、
自分が知っているからという相手を置き去りにした質問をすると質問をされた側は状況を把握するところから始まり時間を無駄に浪費してしまいます。
そのため質問をする際は、
前提となる情報を開示した上で自分の意見を述べてその上で何が分からないのかを質問するようにしましょう!
良い質問
相手の意見・経験を引き出せる質問
その人にしか答えられない質問は鋭い質問と言えます。
他の人からは聞けないその人だけの意見や経験に基づいた答えを引き出せるかが質問力を測る上で1番大きい差でしょう。
例えば単に数学や英語の質問をするにしても、
・先生ならどうやって解きますか?
・何を意識して解いていましたか?
・これが解けるためには何が必要ですか?
このような人によって意見が違い答えが別々になるような質問をするようにしましょう。
また、そこでの答えが自分にしっくりきたのかどうかを考えて質問する人を選ぶようにすることも質問した後の自分の理解度上達のコツです!
相手に気づきを与える質問
これは上の立場の人が下の立場の人にする質問、つまり教える立場の人ができたら良い質問なのでこれまでとは少し異なります。
例えば、数学の問題を教えるときに、
教える側の課題は、解法を説明することではなく次に解けるような考え方を身に付かせることです。
つまり、ただ単に解説をしていてもわかった気になっておしまいです。
時間が経っても解ける状態にするためには、相手に気づきを与えるような質問をして根本的な理解を促す必要があります。
僕自身、塾講師をしていて意識しているポイントですがこれがなかなか難しいいです(笑)。。。
質問力を上げるためにすべきこと
自分の言葉にする
まずは状況把握の精度を高めるために、書かれていることや今いる状況を自分の言葉にして人に説明できるようにしましょう!
その過程でのつまづいた箇所やしっくりこない言い回しがあったポイントが鋭い質問をするための重要なポイントです。
「なんで?」と3回質問をする
最初に疑問を感じるとことはその問題の表面的な場合が多いです。
より本質的な問題を見つけ出すためにも「なんで?」と自問自答するようにしましょう!
例えば、
1 Q:なんで美容院に行くのか?
A:髪を切るため
2 Q:なんで髪を切るのか?
A:見栄えを良くするため
3 Q:なんで見栄えを良くする必要があるのか
A:モテたいから
つまり、
なんで美容院に行くのか?の答えは、
モテたいからという潜在的な願望が答えになります。
1 Q:なんで勉強をするのか?
A:大学に行くため
2 Q:なんで大学に行くのか?
A:学歴が欲しいから
3 Q:なんで学歴が欲しいのか
A:将来の選択肢で困らないため
つまり、
なんで勉強をするのか?の答えは、
将来の選択肢で困らないためという本質的な答えになります。
who / why / what / where / when / howを意識する
上で紹介した2つをより効果的に行うために5W1Hを意識しましょう!
先ほど紹介した、【「なんで?」と3回質問をする】はここでいうwhyに特化して3回繰り返していることと同じです。
それに加えて自分の言葉で説明する精度をより高めるためにそのほかのwho / what / where / when / howを意識することで自分の置かれている状況や内容を整理する手助けをしてくれます。
自己分析をする際によく言われる5W1Hですが、自己分析では自分という情報を整理して長所や短所を見つけて言語化する作業が必要となります。
そこでの自分に自問自答をするという過程こそが質問力に直結する点であると感じます。
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