この記事では勉強を効率化するための「受験英語の勉強の進める順番」について紹介しています。
・勉強法があっているのか分からない
・どの順番で進めていけばいいのか分からない
・ちゃんと学力が付いているのか分からない
という人はこの記事を読み進めて受験の方位磁針として活用してください!
実は、僕も高校三年生の5月は全く同じことを思っていました!!
ですが、高校三年の5月から中学復習の参考書を手に取って以降、9ヶ月で偏差値38⇨明治大学現役合格を達成することができました!
そして、2022年12月時点ではTOEIC780点を獲得し、2023年8月にはイギリスに留学をして日常会話レベルであれば問題なく英語を話せる能力を身に付けるまでになりました。
私自身の経験に基づいて、どのように英語の勉強をしていけば英語の学力が上がるのかについて使用した参考書とともに紹介していきますのでぜひ最後までご覧ください!!
使用した参考書の順番
結論から言うと、以下の順番で勉強をしていけば必ず英語が出来るようになります!!
- 中学英語の復習
- 基本的な単語と基礎文法のインプット
- 解けるようになるための英文法の習得
- 長文を読む上で何が欠けているのかを判断する
- 過去問演習
まず「三単現のs」・「5文型」・「形容詞と副詞の違い」すらも分からない段階では受験レベルの勉強を行ってもその場限りの暗記になってしまいます。
ちなみに私の場合は、高校三年生のGWに三単現のsを初めて知りました(笑)。
長期的に学力を伸ばしたいのであれば
基礎の完璧な理解が必要不可欠です!!!
中学英語の復習
使用した参考書はシステム英単語と中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。の2冊です!
価格:1100円 |
中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版 [ 山田 暢彦 ] 価格:2530円 |
システム英単語(一章)
初めの2週間はひたすらに1章(1~600)だけをとにかく周回して完璧にしました。
単語がわからなくてはどうにも太刀打ちできないのでとにかく単語は何度も繰り返し見て覚えました。
範囲:1~600
目安所要時間:2週間
ゴール:どの単語をいつ聞かれても1秒以内に即答できる状態
中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。
高校受験をした人なら誰でも知っているであろう中学の超基本的な知識を身に付けられる参考書です!
簡単な例文と図の付いた解説が入っており演習問題が多めなので、1つ1つしっかり理解をしながら身に付けることができます。
範囲:全て
目安所要時間:2週間〜1ヶ月
ゴール:いつどの問題聞かれても『根拠を持って』即答できるレベル
私の場合は、高三の5月から受験勉強を始めるのはかなり遅くて焦りを感じていましたが、三単現のsも知らない状態だったので、基礎には完璧を目指して一ヶ月と長めの時間をかけて行っていました。
基礎的な単語と文法のインプット
中学の復習が終わったからといって受験で戦えるレベルでは到底ありません。
まだまだ覚えなければならない基礎知識がたくさんあります。
ここで使用した参考書はシステム英単語と大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】の2冊です。
価格:1100円 |
大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】 / 大岩秀樹 【全集・双書】 価格:1100円 |
システム英単語(二章)
とにかく2章まで(1~1200)を完璧にしました。
2章までの単語がわかれば簡単な文章だと単語だけは分かる。というレベル
つまり、
シスタンは2章まで完璧にしてようやく受験のスタートラインに立てたと思ってください!
もちろん、1~600までの復習も1週間に一回くらいの頻度で行い、せっかく覚えた単語を忘れないようにしましょう!
範囲:601~1200
目安所要時間:1ヶ月
ゴール:どの単語をいつ聞かれても1秒以内に即答できる状態
大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】
中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。で身に付けた中学英語のさらに深い知識に加えて、高校で習う新しい文法知識を身に付けられる参考書です。
見開き2~3ページの講義部分ごとに5問ほどの練習問題がついています。
少し問題が少ないため、問題が解けるようになることを目的とするよりも、講義部分を人に説明できるように理解して解答根拠を持って問題が解けるようになることが重要です!
範囲:全て
目安所要時間:1ヶ月
ゴール:基礎文法を全体的に人に説明出来る状態
ここまでで絶対に知っておきたい基礎知識は終了です。
ここまでの理解度がどれだけ100%に近いかどうかで
この後の構文や長文の勉強がどれだけ身に付くかの分岐点になります。
解けるようになるための英文法の習得|受験に必須な単語の習得
ここで使用した参考書はシステム英単語とVintageの2冊です。
※自分の場合はVintageを使っていましたが、学校によってはNextStageやスクランブルを使っているところもあると思いますので、学校で使っているものをそのまま使って大丈夫です。
価格:1100円 |
価格:1705円 |
システム英単語(三章)
1,2章の定期的な復習を行いつつ、3章(1201~1700)の単語を新たに覚えます。
3章までを完璧にしていれば日東駒専レベルの英文で<単語のせいで長文が読めない>といった悩みはほとんどなくなります。
そのため、単語の重要度も少し下がるので、単語の時間を減らして文法や構文に充てる時間を増やしていきましょう。
範囲:1201~1700
目安所要時間:5週間
ゴール:どの単語をいつ聞かれても2秒以内に即答できる状態
しかし、MARCH以上を目指している受験生であれば、3章までで満足するのではなく、システム英単語全てを完璧にしておくことが望ましいです。
Vintageの説明に入る前に、『解けるようになるための英文法』とは何なのか?について説明します。
この考え方は文法の習得をより深くより長期的なものにしますので必ず読んでください!
解けるようになるための英文法とは?
『解けるようになるための文法の知識』をより具体的に言うと、解いたことのある問題を類似問題に当てはめられる状態のことです。
問題の問われているポイントをしっかりと押さえて頭で整理された状態にしておくことで、所見の問題にも難なくアプローチできるようになります。
この状態を身に付けるためには単に問題を解いて答えを覚えるだけではなく、以下の2つの精度がどれだけ高いかが重要になります。
- 問題文から解答根拠を見つけて言語化(人に説明)できるようにする
- 正解以外の回答がなぜ違うのかを言えるようにする
Vintage
文法と語法のみを行います。
イディオムや会話表現・発音・アクセントは大学によって出るかどうかが異なりますし暗記事項なため早めにやっておいても後々忘れてしまいます。しかし、文法と語法はほぼ全ての大学で必ず出題されます。
イディオム・会話表現・発音・アクセントをやるなら、自分が受けたい大学の過去問を一度解いてから行ってた方が効果的です。
範囲:文法と語法
目安所要時間:2ヶ月~2.5ヶ月
ゴール:
①問題文から解答根拠を見つけて言語化(人に説明)できるようにする
②正解以外の回答がなぜ違うのかを言えるようにする
③暗記部分は単語同様に2秒以内に訳が言える状態にする
私の場合は、夏休みの7,8月にVintageを行いましたが、量が多かったので夏休みですら2ヶ月かかりました。
上の2つの基準を満たすために、どの問題がいつ聞かれても根拠を持って答えられるレベルにして、暗記事項もしっかり覚えました。
退屈な単語と文法の演習はここまでです。
ここからはいよいよ長文が解けるようになるための勉強を行っていきます。
長文を読む上で自分に何が欠けているのかを判断する
ここで使用した参考書はsolution1とハイパートレーニング2 の2冊です。
ですが、今自分が受験生であればハイパートレーニングの代わりにThe rules1を使用します。
こちらの参考書の方が今までにやった文法の復習も出来るので一石二鳥です!!!
大学入試 レベル別英語長文問題Solution1スタンダードレベル / 肘井学 【全集・双書】 価格:1210円 |
関正生のThe Rules英語長文問題集 1 入試基礎 / 関正生 【全集・双書】 価格:1320円 |
どちらも日東駒専よりも少し劣る難易度の長文系参考書です。
目的:長文の問題を解く上で自分に何が足りないのかを把握する
目安所要時間:1ヶ月~1.5ヶ月
ゴール:苦手を把握して、克服のための勉強材料と勉強方法を見つける!
ここからが実際に英語ができるようになるかどうかの重要なポイントでもあるので、場合分けして詳しく紹介していきます。
基本的に、単語と文法の基礎知識が身に付いているけれど長文が苦手状態における課題は以下の3つです。
1, 文法知識を長文で使えていない
2, 構文の解釈ができていない
3, 長文の解き方がわからない
1, 文法知識を長文で使えていない
この場合、読むための文法が身に付いていないことが原因です。
例を出すならば、
時制の時間軸のイメージ・関係代名詞の省略・前置詞の訳し方・to不定詞の識別といったとこでしょうか。
このような場合の対応策として、読むための文法。
つまり、文法の本質的意味を掴むことや短めの文章から文法事項を見つけ出せるようになる必要があります。
課題点:文法が解けるけど訳せいない状態
解決策:
①文法の本質的意味を掴む
②短めの文章から始めて文法を瞬時に見つけ出せるようにする
文法の本質的意味を掴むためには、英文法の核という参考書がオススメです。
文章ベースで読むのが苦手な方には苦しいと思いますが、これまで勉強してきた文法の点と点が線で結ばれるような感覚になる一冊です。
特に「自制と相」・「助動詞と仮定法」・「前置詞」は文法の核心的な理解が増すので絶対に読んでおきましょう!
短めの文章から文法事項を見つけ出せるようにするためには、肘井の読解のための英文法という参考書がオススメです。
文法を『解く』ことに焦点を当てるのではなく、『読む』ことに焦点を当てた参考書です。
1~2行の短い文章がテーマごとにいくつもある上に解説も丁寧なので読解のための文法を身につける訓練には最適です。発展問題でSVOCを振れて直訳ができるように慣ればOKです!
<英文法の核>
範囲:苦手な文法範囲のみ
目安所要時間:2日で1テーマ
ゴール:読んだ内容を人に説明出来るレベルに脳内でまとめる
<肘井の読解のための英文法>
範囲:全て
目安所要時間:1ヶ月~1.5ヶ月
ゴール:文章内の文法事項に気づき訳せる状態になる
価格:1045円 |
大学入試 肘井学の 読解のための英文法が面白いほどわかる本 必修編 音声ダウンロード付 / 肘井学 【本】 価格:1540円 |
2, 構文の解釈ができていない
文章によって単語の役を使い分けることができないことやこの形が出てきたらこういう対処をするというようなテンプレ的な判断が苦手でできないことが具体的な要因です。
短期間で知識を詰め込んだような人はここで躓く傾向が多い印象です。
僕もこれが原因で長文に苦戦しました。
課題点:
①1つの単語に対して複数の訳を持ち合わせていない
②行き当たりばったりで問題を見てから1から考えている状態
解決策:
①頻出の多義語を覚える
②テンプレ化して文章の傾向を把握する
1つ目の単語に関する課題の解決策としてはシステム英単語の5章の多義語がおすすめです。
全然違う意味を持つ頻出の多義語が180個以上あるので、シスタンの3章が終わった人は4章をやる前にまず5章を完璧にしましょう!!
この課題を解決するためには、入門英文解釈の技術70という参考書がオススメです。
肘井の読解のための英文法と比べると文章の量が多くなり難しく感じるかもしれませんが、単語の難易度はシスタン3章を終えていれば全然問題ないレベルなのでこの一冊を完璧にして長文を克服しましょう!
<システム英単語>
範囲:5章(多義語)
目安所要時間:1ヶ月
ゴール:それぞれの単語の核となるイメージを作り、5秒以内に全ての訳を即答できる状態にする
<入門英文解釈の技術70>
範囲:全て
目安所要時間:1.5ヶ月〜2ヶ月
ゴール:2,3文が組み合わさった文章でも正確な訳が取れるようになり、文章の形でパターン化できる状態になる
価格:1100円 |
【中古】 徹底攻略 入門英文解釈の技術70 大学受験スーパーゼミ/桑原信淑【著】 【中古】afb 価格:907円 |
3, 長文の解き方がわからない
この場合は、特に大きな課題点があるわけではないかまだ課題点が見つけられていないかのどちらかなので、さらに長文を解いて演習を積みましょう!
そのため、選ぶ参考書に以下の3つの基準を設けて選ぶ必要があります。
- 参考書の解答にSVOCが振られていること
- 400words程度の短めの長文であること
- 音読をするための音声がついていること
特にthe Ruleはタイトルの通り長文を解くときのRuleを詳しく説明しているのでとてもオススメです!
関正生のThe Rules英語長文問題集 1 入試基礎 / 関正生 【全集・双書】 価格:1320円 |
関正生のThe Rules 英語長文問題集 2 入試標準 / 関正生 【全集・双書】 価格:1320円 |
大学入試 レベル別英語長文問題Solution2ハイレベル / 肘井学 【全集・双書】 価格:1210円 |
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英語長文レベル別問題集5 上級編【改訂版】 [ 安河内 哲也 ] 価格:1100円 |
過去問演習 | 苦手の克服
最後は、最後は自分の志望校の過去問を解くことと苦手分野の克服に尽きます!!
ちなみに、私の場合は長文での苦手を克服するために、solution1とハイパートレーニング2 と英語長文 レベル別問題集5と英文法の核と入門英文解釈の技術70と英文法ファイナル問題集 標準編の6冊を使用しました。
私が受験生の頃にはthe rulesがなかったので使用していませんでしたが、今自分が受験生であれば必ず使っていたでしょう。
夏休みで文法までを完璧にしたので、9月から長文の勉強に取り掛かりました。
それと合わせて苦手を克服するための参考書を終えるのに3ヶ月かかったため、過去問を解き始めたのは12月とかなり遅かったです。
しかし、
基礎の定着度と常に暗記ではなく理解しようという姿勢のおかげで
過去問は対策ではなくテストの形式を知るために使うだけでも問題なく解けました!
苦手の克服文法編
文法の参考書を復習したいけど順番を覚えてしまっているのでテスト形式でランダムな問題を解きたい!という人には以下の問題集がオススメです!
英文法ファイナル問題集 標準編
全解説 頻出英文法・語法問題 1000[増補改訂版]
30分で50問というハイペースな時間制限もあるので、スピードも意識して高得点を取れるようになりましょう!
苦手の克服構文編
早慶や旧帝大クラスの大学だとより高度な構文知識が必要になります。
より煩雑で直訳では読むのが難しい文章をしっかりと訳せるようになるために、以下の2つの参考書をオススメします!
まとめ
勉強の進め方としてはこの記事で紹介をした順番に行っていけば偏差値65を超える知識を得ることができます。
しかし、進める順番も重要ですが最も重要なのは以下の2つです!
1, 一冊を完璧にすること
2, 暗記にならず理解をすること
どの塾でどの教材を使うかよりもこの2つをどの科目でも常に意識して勉強を行うようにしてください!!
『一冊を完璧にする』と言うと、参考書の問題が全部解けるようになればOKと思っている人がいますが、それは大きな間違いです。「何周もして答えを覚えているだけ」と「解答根拠が明確で人に説明出来る状態に知識が整理されている」のでは雲泥の差です。
暗記に逃げるのではなく、理解を徹底して焦りは持ちつつも丁寧に時間をかけて1つ1つ進んでいってください!!
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