【受験ロードマップ】シリーズとして受験勉強についてを体系化しています。
受験勉強についてわからない人はこの記事を読み進めて受験の方位磁針として活用してください!
この記事では注意しなければならない「参考書を高めるために1周目で必ず行うこと」について紹介しています。
ここで紹介する話は学校の先生では教えてくれない、もしくは、知らないことだと思います。
またこの記事では、
僕の受験時代と塾講師を2年ほどやっていて気づいたことや実際に生徒にアドバイスした内容を書いているので、かなり参考になると思います。
最初に答えを言っておくと、
科目ごとに別々の勉強法をしている人は失敗します。
この言葉を念頭にこの記事を読み進めてみてください!
1周目で完成度を高めるための参考書の進め方
基本的に知識を与えることがメインの学校の授業では勉強手順や取り組み方について詳しく教えてくれません。というよりわからないと言った方が正しいのかもしれません。
また、
学習塾に関しても大手予備校などの集団授業形式の塾は一人一人に手取り足取り教えている手間暇がありません。
一般受験を経験したばかりであり個別指導塾での指導を2年間行っている僕だからこそ勉強の手順や取り組み方を教えることができます。
暗記系の高め方
主に以下の範囲についてです。
単語
基礎文法
社会全般
化学(無機)や生物
暗記物は基本的に何度も周回する必要があります。
つまり、
周回の精度をいかに上げられるかが重要になってくるのです。
そのため1周目に行わなけらばならないことは以下の4つです。
- 印付け
- 関連付け
- イメージ同定
- 見直しのタイミング
これらの4つを英単語を例に出して考えてみましょう。
印付け
出来るところに時間を使うのはやっていて楽しいかもしれませんが勿体無いです。
苦手やつまずいているポイントを如何に見つけてどれだけ反復するかが基礎の向上には必要不可欠です。
例えば1日の単語のサイクルとして、
<朝&通学時間>
・その日の単語1周(識別のためにチェックを付ける)
<昼&スキマ時間>
・チェックの付いた単語を周回する
<夜&寝る前>
・全体の見直し
このように印づけと反復は組み合わせることで効果を発揮します。
関連付け
暗記は如何に長期的な記憶にするかが重要なポイントです。
試験やテストまでずっと覚えておくには1つ1つを点として覚えていては時間がかかりすぎてしまいます。
知識を点ではなく線として関連付けできるようになりましょう。
僕が大学受験と塾講師を経験してこの「関連付け」の作業ができているかどうかが最後に学力が指数関数的に上昇して合格を勝ち取ることができるかどうかにかかっていると感じます。
1つ1つを覚えるのではなく、接頭辞や接尾辞を覚えてからその派生として単語を関連付けしていくと点としてではなく1つの接頭辞や接尾辞から線として単語を関連付けできるようになります。
例えば、
comという接頭辞は共に(together)という意味を持ちます。
accompany:同伴する
company :会社
combination:結合
common:共通
他にも漢字や古文単語も接頭辞・接尾辞・部首と関連付けして覚えたり、社会を時系列ごとに結びつけたりすることも効果的です!
見直しのタイミング
見直しのタイミングも暗記の質に大きく関わってきます。
例えば以下のようなタイミングです。
・帰り道
・寝る前の暗記物の復習
・勉強する科目を変えるとき
暗記には時間帯やその場の印象が影響します。
寝るという行為が情報の整理であることを利用して睡眠の直前に復習をすることで整理される情報の質が上がります。
また、
勉強=机に向かっていると言うありきたりな状況ではなく、電車の中、授業と授業の間のようにその場の状況と関連付けしながら覚えておくことで単語1つ1つに印象がついて覚えやすくなります。
イメージ同定
上の3つに比べてこれはあまり聞かない言葉だと思います。
簡単に言うと、単語とイメージをリンクさせろ!と言うことです。
Apple=「リンゴ」ではなく、アップル=🍎 !
名刺でなく形容詞や動詞でも同様です。
形容詞の場合の例を出すと、
Proud=「自慢げな」ではなく、proud=😏 !
このイメージは僕の主観なので納得できなくても大丈夫です(笑)。
自分のスッキリするイメージを付ければOKです!!
読解系の高め方
主に以下の範囲についてです。
現代文
英語長文
読解系の参考書を進める際に必要なのは、
どこで判断するのかを見極めることができるようになることが必要です。
つまり、
初見での精度をどれだけ上げられるかが重要なポイントとなります。
また、
初見で解けるかどうかが重要なため読解系は同じ問題を2回多くても3回しか解きません。
そのため1周目に行わなけらばならないことは以下の2つです。
- 解答根拠の具体化と抽象化
- あいまいな箇所だけを徹底
解答根拠の具体化と抽象化
少し難易度の高い作業ですので時間をかけて習得しましょう。
問題を解いた後に丸付けをして解答を確認すると思います。そのときに解答を確認するだけだとわかった気になって次に活かせません。
勉強期間に余裕がある場合は別に良いですが、1周目から効率的に進めたいという場合は非効率です。
パターン1:この形式の問題はここに意識して解け!
パターン2:〜に〇〇と書かれているから正解はこれ!
解説の説明は大きく分けてこの2つのパターンで書かれています。
パターン1:この形式の問題はここに意識して解け!
試験に出てくるパターン問題に多い解説です。
これを意識できたからといって問題ごとに書かれ方や問われ方に違いがあります。
そこでこのような抽象的な場合には、
なぜ意識する必要があるのか、実際どう言う言い回しが出てくるのか、などに焦点を当てて具体化!!
一方、
パターン2:〜に〇〇と書かれているから正解はこれ!
四択の消去法でよく見かけます。
この解説を見たからといって解けるのかこの問題だけで、他の問題への応用性にかけてしまいます。
そこでこのような具体的な場合には、
他の例ではどのように当てはめれあば良いのかと解答根拠を抽象化!!
あいまいな箇所だけを徹底
文章読解系で躓く多くのポイントとして以下のようなものが挙げられます。
・ 読めるけど理解できない
・ 単語はわかるけど訳せない
読めるけど理解できない場合
現代文で難しい語句が出てきたときによく起こります。
難しい熟語でもなんとなく漢字の形や1つ1つの意味から推測が可能です。
しかし、
正確に理解できていないため文章として出されると前後の文章と組み合わせて理解することができないのです。
このような場合には、
意味を確認して理解するだけでなく音読・黙読をして読みながら内容が理解できるかを確認するとともに、自分の言葉で説明をして言語化することを行いましょう。
単語はわかるけど訳せない場合
文法や構文で英語を理解しようとする勉強をしている我々は単語だけがわかっても文法と構文が理解できないと訳せないのです。
日常で日本語を話したり書いたりするときに文法や構文を意識しないように英語も前からそのまま訳せるのが完成系です。
そのようになるために、
構文振り・音読のようにその文章を読むために足らない要素を徹底的に行い、前から読んで文法・構文・訳を全て理解しながら訳せるようにしましょう!
問題集系の高め方
主に以下の範囲についてです。
数学
物理
化学(有機・論理)
問題集計の参考書では、
次解けるようにするためにどうするかを見つけることです!
つまり、
解答を完璧に理解して自分で解答を再現できるようになる必要があります。
そのため1周目に行わなけらばならないことは以下の3つです。
- 教材への印付け
- 模範解答の言語化
- 解くときの解答の作り方
教材への印付け
暗記系と同様に復習のための印付けをします。
単語との違いは、解答への印付けを行うと言う点です。
問題を解いていて解けないという状況は以下の3つです。
・全く手が付けられない
・途中まで解けたけどその後の解法が分からない
・解答は書けたけど数式のみで満点ではない
パターン1:全く手が付けられない
問題そのものにチェックを付けてまずは解答を理解しましょう。
その際に、下で紹介している「模範解答の言語化」を行い問題を理解して再度取り組むようにしましょう!
そもそも、全く手が付けられない問題があると言うことはその参考書のレベルに自分が達していない場合があるので時間がなくて焦っていても基礎を完璧にするためにもより基礎的な参考書を使用した方が良いでしょう!
パターン2:途中まで解けたけどその後の解法が分からない
ここが学力向上のポイントです!
この未完成な問題ができるようになるかで全てが決まります!!
模範解答の自分が書けた箇所までに印を付けておき、それ以降の解答を書くためにどのような手順と思考が必要なのかを考えて書き込みましょう!
また、
解答の書き初めと最後の答えの1つ前の式を覚えてその間のプロセスを考えるというのも効果的です!
パターン3:解答は書けたけど数式のみで満点ではない
自分では理解が出来ているので、点数がもらえる解答を作る工夫を行いましょう。
具体的には、下の「解くときの解答の作り方」を読んで解答内の日本語を意識して立体的な解答を作るようにしましょう!
模範解答の言語化
解答を確認したのに問題が解けないときは、解答を覚えてしまっている場合がほとんどです。
解答を見て内容を把握できると理解できた気になりがちです。
実際に自分が解くときのプロセスを考えながら、解答を他人に説明できるように自分の頭の中で言語化をするようにしましょう!
解答の言語化をいきなり行うのは意外と難しいです。
そこで、次の「解くときの解答の作り方」をまずは実践して解答の言語化に慣れましょう!
解くときの解答の作り方
問題を解いて解答を書くときに数式だけでなく、解答内の日本語を意識しましょう。
・イコールを揃える
・計算過程を文章で補足する
・式と式の間の接続詞を入れる
・式の関係性を記号を使ってわかりやすくする
このような解答内の日本語や見栄えに意識をすることによって、
解答を理解しやすくなり立体的な解答を作ることができます。
また、
この作業を繰り返し行うことによって解答の言語化の練習にもなるので解答の完成度は常に高く維持しましょう!
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