【受験ロードマップ】シリーズとして受験勉強についてを体系化しています。
受験勉強についてわからない人はこの記事を読み進めて受験の方位磁針として活用してください!
この記事では多くの学生が知らずに全く意識していない「塾と学校の使い方」について紹介しています。
高校生は浪人生とは違い、学校に通いながら受験勉強をしなければなりません。
浪人生が1日中時間を使えるのに対して、高校生は学校に行って授業を受けなければならないという制約がついています。
ではどうすればいいのか?
学校にいかなければならないのなら、その学校の特徴を逆に利用して自分の学力向上のために使えばいいのです。
この記事ではそんな塾と学校の使い分けの仕方について紹介しています。
ここで紹介している内容は、
実際に僕が高3の時に意識していたことでもあるので、高校生はかなり参考になると思います。
学校と塾の使い分け
何かをしていて「あ〜、時間の無駄だったな」と思ったことを1度はあると思います。
受験において学校と塾の使い分けとはその分岐点のようなものです。
つまり、
学校と塾のそれぞれの役割を明確化しておかないと時間が無い中でさらに時間を浪費してしまうことになります。
学校の先生が嫌い。とか、塾の先生がキモい。などという理由で学校か塾のどちらか一方だけに頼っている生徒をよく目にしますが、はっきり言って無駄です!
そのような無駄なプライドを持つなら、いっそうのこと、この先生は自分の受験のための駒だ!と割り切って思い切り活用するくらいの気持ちを持って欲しいです。
ちなみに僕はそうしてました(笑)。
塾の特徴
知識のインプット
塾の形式が何であれ、受験で最も多くの時間を費やすのは自習です。
自習でどれだけ学力を伸ばせるかによって受験は決まると言っても過言ではありません。
そして塾の自習室は、
外的要因が少ない 常に質問できる環境が整っている 周りに受験生が多くモチベーションを保てる
このような理由から自習環境に最適です。
また、高校3年生の2学期の後期は学校の授業で過去問を解く機会が多くなります。
出来る生徒はそこでアウトプットの演習を積めますが、その段階でインプットが終了していないとかなり致命的と言えます。
そうならないためにも、塾では知識のインプットの完成度を高めることを意識しましょう!
勉強方法に関する相談
塾と学校の大きな違いでもあるのが、
学校の先生は1つの科目に特化しているが、塾講師は多くが複数の科目を網羅している場合が多いという事実です。
そのため、
塾講師は他の科目との兼ね合いを含めたより深い勉強方法に対する相談をすることができるのです。
学校での面談は主に、生徒の偏差値や学習状況を見てもう少し英語を頑張ろう!のような抽象的なアドバイスである場合がほとんどなのに対して、
塾では、得意と苦手の具体的な分野の指摘から取り組み方の改善方法や勉強習慣までを詳しくアドバイスしてもらえます。
大学の内側に関する相談
学校の先生はどうしても大学をを卒業してからの年数が長いので、パンフレットやWebサイトのような二次情報からしか大学を判断する手段がありません。
これに対して、大学生がバイトとして塾講師をしているような塾だと特に、
将来何になれるのか 大学に入って何をするのか 学部学科ごとに何が違うのか 大学での雰囲気はどんなものなのか
このような大学の内部の話は大学を卒業して日が浅い予備校教師や現役大学生が最適です。
学校の特徴
知識の整理
塾の授業が、
受験までに高校3年間分の知識を発展的なものにまで上げられるように作られている
これに対して、
学校の授業は、
予め決まったペースで基礎的な内容をベースに定着させることをメインに作られている
このような違いがあります。
つまり、
しっかりと知識を身につけるためには学校の授業をしっかりと聞くことが一番効果的なのです。
また、
すでに塾先取りをした場合も学校の(塾に比べて)ゆっくりなペースの授業で知識の整理を行うことが効果的です!
知識のアウトプット
上で説明した塾の知識のインプットとは全く逆の使い方です!
塾と学校の違いの一例として以下の2つが挙げられます
気の知れた友達が多い 授業で過去問を取り扱う
友達と分からないところを教えたり教えられたりすることによって双方にとって知識が定着しやすく整理できます。
また、
科目にもよりますが高3の夏休み明けは学校の授業で過去問を解く機会が増えます。
ですので、
あえて予習をしないで現状のインプットに対するアウトプットの出来を測り得意不得意の把握に努めましょう。
そのため、
どんなに遅くても高3の夏休みまでに基礎を完成させておかないと状況的にはかなり厳しくなります。
夏休みが受験を左右すると言われるのはこのためです!
受験外の相談
なんと言っても学校の特徴は、先生や友達との距離感の近さです。
これを利用してどちらにとってもwinwinな関係を作りましょう。
自分の情報は塾の講師より学校の先生の方がよく知っています。
自分がどんな性格なのか。部活や授業での態度。勉強に対する姿勢。などなど、時には自分自身より知っている時もあります。
しかしその反面、
学校の先生は受験レベルの知識は持っていますが複数の科目を同時に教えたり、バランスをとって適した参考書を選ぶなどのスキルは持ち合わせていません。
そのため、
塾ではなく学校で勉強をするというのも1つの選択肢ですが、上記の理由からこれはあまりお勧めしません。
勉強計画や参考書の設定を自分で行わなければならないので失敗しがちです。
塾でやることや勉強以外のことを学校の先生に相談して自分の計画を立てる方位指針的な役割として存分に活用するのが良いでしょう!
お互いがお互いを知っている間柄であるからこそ、受験外の相談(生活習慣・人間関係・家庭環境など)の相談を積極的にしましょう。
もちろん受験に関する相談もぜひしてください。
塾の落とし穴
最後に、受験をするにあたって塾を選ぶことになると思いますが、その時の注意点として2つ紹介しておきます。
体験特訓の罠
塾の最初の目的は生徒を自分の塾に入塾させることです。
初回授業では人気講師や塾長が直接授業を行い、体験後は別の講師が担当する。なんてことがよくあります。
体験の際は入塾後の講師の情報をしっかりと聞いておきましょう。
また、入塾後に別途参考書や講座を買わされることもよくあります。
親御さんは塾について詳しく無いので、
周りの友達が全員取っているからという理由で無駄な講義を取っている生徒をよく見かけます。
塾に任せて受動的になるのではなく、自分で自分の必要なことを分析して考えるようにしましょう!
生徒に対する情報量
当然ですが、塾講師は学校の先生と比べて生徒に対する情報が少ないです。
塾の目的は大学受験に合格させることですから、模試や定期テストなどの数値的なデータから生徒の状態を管理します。
自分を知ってもらうことは自分に適した勉強法を作ることつながります。
そのため、
講師には積極的に学校の話や勉強をしている時の話など勉強以外のことも話すようにしましょう。
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